スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



うみねこのなく頃に散 Episode8(EP8)感想

2011/04/05 | 日記07th作品
大変遅くなったんですがEpisode8の感想。

うみねこ全編に対するネタバレがあるので注意してください。

ぶっちゃけ賛も否もどっちも入り混じった感情です。
最初にその状態の自分なりの解釈・結論部分から書きます。

おそらく竜騎士さんがいいたかった物語、語ろうとしていたものは掴めたと思う。
エンディングは魔法エンドのほうが好き。
手品エンドは、途中はともかく、あの最後は受け付けなかった。

だけど、謎とき・一部表現には不満が残ります。



 物語の構造はひぐらしの時と似てます。
主人公が、何度も繰り返す物語の終盤まで主人公とわからないところとか。
状況の謎が最初にこれでもかと展開されて翻弄されて、最後はそこから主人公が未来へ歩き出していくところとか。
そのへんはああなるほど、と思えた部分。
 ひぐらしの時も思ったけど、主人公が主人公とわからない状態がものすごく長いです。少なくとも出題編をみただけでは戦人とベアトが主人公だと思うよ・・・。で、話の軸がぶれていってあれ?あれれ?これはどういうこと???が長く続いた状態。EP8をふまえて軸を設定し直したら、今までの話にも一応納得のいくつながりは出来たように思います。全ての偽書が、主人公に宛てたメッセージなんだと思いました。その主人公は殆どのEPで六軒島の謎を外から見てるだけなので、読者と同じ立ち位置。出題編の「あの日の六軒島」を描いた部分には登場しようがないという。そりゃわかりづらいわ・・・。

 キャラクターについては、早いキャラではEP2あたりから、公式のキャラ紹介の人物像から乖離していってました。最後には公式の人物紹介=ネタだよね?な状態。公式のキャラ紹介は六軒島の事件(事故?)が起こったあと、興味をもった一般の人々が○○という人はこういう人だった」とまとめた人物像ではないかと思います。本人のことをろくに知りもしない人が、その人の業績や言動からつくりあげた人物像。亡くなってしまった今ではそれを上書きすることはできないし、また、生きていたとしても、その先入観をくつがえすのは容易なことではないです。多くの人が自分と「他人から見た自分」にギャップを感じていると思うけど、この物語では、より極端にグロテスクにそこを表現しているのではないかな、と感じています。


 で、今回なにが納得いかないかというと、さんざん謎解きを煽っておいて、重要なのは謎解きではありませんでした!幻は幻に!!!この山羊め!!!って所だと思います。
おそらくそれぞれのトリックや犯人もきちんと考察すれば解ける形だとは思うんですけど・・・興味本位で犯人を暴き立てる輩はともかく、主人公や主人公の立ち位置で真摯に物語と接する多くの読者にも「真実なんてどうでもいい」「猫箱を開けるな」ってのがこの物語の趣旨ならば、謎解きは無粋のきわみになってしまいますね。
 惨劇を描いた物語には意味がなかったのでしょうか。魔女の出題意図はその謎をときあかしてその想いに気付くところにあったのではなかったのでしょうか。なんでも全部猫箱へ入れればいいってもんじゃないだろう。
 真実がどうでもいいはずないだろう。
 ベアトの正体はEP6あたりからさんざん出てますが、真相ももうちょっと掘り下げてほしかったなあと。

 現実の未来へ歩みだすためのきっかけは大切だし、それを完全否定する手品エンドは不快でした。けど、「魔法」は全部を猫箱に閉ざすことじゃないです。現実を見据えた上でつく優しいうそなんだと思う。真相も何も全部隠されてそれで納得は絶対にできない。魔法エンド、手品エンドは「真実を確認したうえで」選ぶ選択肢だとおもう。何も知らないまま「魔法」っていわれてもね。

 今回不満が多いのは、「多くの人が魔女の想いへの謎解きでこの物語を楽しんでいた」からではないかと。

 ひぐらしのときもそうだったんですが、ひぐらしのときは一応状況がわかるだけの記述があったので、トンデモ展開で90度横向きの着地をしてもまだちゃんと着地できてて良かったけど、今回完全な謎解きもやってない、パズルでいえばピースが揃っていない状態のまま終り。キャラの心情がいきなり変化ししたことに対し、少なくとも自分は?????となってしまった。
EP4の最後とEP5最初の戦人、何かあったに違いない、違う人が書いた偽書だからかな、とは思っても、でもやっぱり唐突でした。その何かを思い遣る物語と思って読んでるけど、あまりに唐突すぎるとちょっと辛い。

 現実でその納得のいかないことは多くあるじゃん!って作中でキャラクターに語らせてますが、それは現実だから。
物語でまで現実のダメな部分を引き継ぐことはないと思います。
現実がアレだからこそ「物語」では犯人の心情や動機、状況が描かれて、読者が「罪はいけないことだけどそういうことがあったんだ。この人にはこれが辛かったんだ」とそれなりに納得できる→現実でも物語のいい部分を教訓にして、「もしかしたらこの人には何か理由があるのかも」って相手の動機や心情を思い遣るようになれる、んだと思うのですよ。
 今回はそのへんぼかしておいて、読者がそのへんを補完する偽書を出してねってことなのかもですが。「謎は解けた!」と物語でいえる人は原作者以外に一人も存在しません。原作者以外の誰が描いても推論の域をでません。




以下Episode8の超ねたばれ。行間あけてますので、下へスクロールしてください。














































 Ep8は、主人公である「六軒島の謎を追いかけ続ける右代宮家最後の少女」縁寿へ、ゲームマスターたる戦人が贈る最後の物語。
 前半は、縁寿があの日の六軒島へ一緒に行くことができた、という展開。縁寿がそこで出会ったのは、思い描いていたのとは全く違う親族のキャラクターでした。
 六軒島の可能性のひとつとはいってもかなり極端でした・・・自分でも「うわgrks」と言い出しそうな展開だった。いくらなんでもキャラ違いすぎだよ。キャラが戦人のあやつるマリオネット状態全開。描写はあきらかに幻想ですが、それでも皆が仲良くしているのは見ててほっとするのがなんとも。
 理想の家族像。縁寿にみてもらう夢・・・なんだけど、実は孫と会話する金蔵の描写はこれが初めてなので、
実はこれが本当だったということもありうるのかもしれません。

 で、ちょとこの右代宮一家の幻想はキレイすぎるとこあるのですが、じゃあ何を見たら納得するの?という話で。
 縁寿が認めない限りどの説も真実にはなりえない。実際に有ったことかどうかは重要だけど、ここはそれ以前の「可能性」の問題だと思います。ここまでの縁寿は惨劇があったことを望んで、それ以外の説を全て可能性から排除してしまってるように見えます。


 で、黄金の魔法が解かれて・・・「黄金の魔女」の魔力はこれでおしまい。
黄金の魔法、は文字通り隠し黄金によって人の心を惑わせること。金蔵はそれを有効活用して状況を良くしたし、同じ魔法によって人間関係の不和も起こった。

 クイズは演出としてちょっと長い気はするけど、出題→解答の流れそのものは楽しめました。BGM「ぬいぐるみ」が頭に残って離れない。
絵羽と一緒に、全員とふれあっていく展開。同時に、全員のしがらみや罪の精算にもなってます。
正解のときだけ見られる内容があるので、ぜひ見て進んでほしいところです。あと絵羽のヒントも楽しませていただきました。自分はクイズの前でセーブしながら進んで、、全問正解の状態で先へ進みました。自分はしょーもない語呂合わせみたいのに弱いみたいです。つか「富竹ジロウさん」見てみたいwww。

 途中からベルンが介入して、戦人&ベアトvsベルン の展開に。
ベルンのうしろには六軒島の事件を面白おかしく推論・吹聴する山羊=ウィッチハンターたちが大勢兵隊としてついてきて、戦人やベアト、右代宮の一族たち、幻想キャラたちの黄金郷を侵しにくるという構造。その山羊部隊の司令官としてヱリカが登場。
 アウアウさんが「絵羽の日記」という六軒島事件の真相に近づく重要アイテムを公開するしないで大騒ぎになりますが。
 それは遺族である縁寿や百歩譲って絵羽の関係者は見る見ないを選べても、いきなり興味本位の一般人に公開するものじゃないだろう。なんでそこで縁寿と興味本位の一般人を同列に扱ってるんだろう?公開することの面白さをねらってるんだったらアウアウさんダメダメじゃん・・・。それともアウアウさんの思惑で、あえて公開して広く知ってほしかったということなのでしょうか。
 ここは結局「公開ショー自体をドタキャン」になるので、あるいはそこまで含めてアウアウさんの思惑だったのかもしれませんが・・・。なんか納得いかない。



 最後の選択肢は、縁寿へ、永遠に真相を求め魔法を否定して生きる「奴隷兵」となるか、六軒島のことを胸に秘めて前向きに生きるかを問うものです。直前でセーブすれば両方見るのは容易ですので、ぜひ両方見てほしいところ。
 自分は、「手品エンド」は、まあ考え方の可能性としてはアリだけど、行動に移しちゃった時点で終わってると思います。そんな状態でも何とかやっていくしかないだろう・・・。

 「魔法エンド」の縁寿がとる行動が最善かどうかもわかりません。が、未来に向けて歩き出すという部分は応援したい。どんなに少ない可能性でも、生きてなければ実現することはないです。
 このエンディングでは、ひとつの可能性は提示されていますが、これもこれで悲しいな。誰もいなくなって、自分自身もあやふやになるってどんなだろう。



日記07th作品 】関連の記事
 2011/06/11  うみねこのなく頃にEpisode8真相解明読本の感想/アンケート原文
 2011/04/16  「最終考察うみねこのなく頃に散」感想
 2011/04/05  うみねこのなく頃に散 Episode8(EP8)感想
 2010/08/14  うみねこEp7直前予想つぶやき(ついった再録)
 2010/02/17  うみねこEp6感想など そのいち
 2009/10/17  うみねこEp5感想など そのさん(碑文の謎からみえてくるもの)
 2009/10/11  うみねこEp5感想など そのに(碑文の考察)
 2009/10/10  うみねこEp5感想など そのいち
 2009/09/27  うみねこEp4感想など そのに
 2009/09/11  うみねこEp4感想など そのいち
 2009/02/01  ようやくEP4開始です(←遅っ)
 Home 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。